今さらですが ポリエステル ポリウレタン レーヨン なんとなく知ってるようで、何が違う?繊維の特徴を理解しておきましょう
毎日の生活の中には、様々な素材でできている布製品があります。
衣類もマスクもカーテンも、繊維からなる製品ですね。
今回はそんな中でも良く耳にする「ポリエステル」「ポリウレタン」「レーヨン」についてのちょっとした豆知識をご紹介しましょう。
繊維には大きく分けて2つ、「天然繊維」と「化学繊維」がある
これは皆さんも良くご存知でしょう。
例えば綿は天然繊維ですね。
シルクやウールも天然繊維です。
天然繊維にはどんなものがあるの?
天然繊維も大きく分けると2種類に分類されます。
【植物繊維】
先ほど挙げた綿は天然繊維の中の植物繊維で麻もこれに分類されます。
【動物繊維】
そしてシルクやウールは天然繊維の中の動物繊維で、カシミアやアンゴラ、アルパカなども有名でしょう。
化学繊維にはどんなものがあるの?
天然繊維に対して化学繊維、イメージは何となくしやすいですね^^
化学繊維は大きく分けて3種類
しかし化学繊維もその中に3種類もの分類ができるのです。
【再生繊維】
レーヨンやキュプラがこれに当たります。
植物繊維の主成分であるセルロースという物質を化学薬品で溶かして繊維として人工的に再生させた繊維の総称で、数年前まで天然繊維の「指定外」と記載されていたリヨセルも再生繊維です。
因みにテンセルは再生繊維であるリヨセル繊維の登録商標です。要するにブランド名ということですね。
【半合成繊維】
アセテートという繊維の名前を聞いたことがあるかも知れません。
アセテートやトリアセテートは半合成繊維という種類の化学繊維です。
何が「半合成」なのか?というと、先ほどの再生繊維は植物から抽出したセルロースを化学薬品で溶かして紡糸していましたが、半合成繊維はこれを更に化学反応という処理をして異なった性質の高分子としてから糸にする、いわば人造繊維な訳です。
【合成繊維】
アクリルやポリエステル、ポリウレタンやナイロンなどはこの合成繊維に分類されます。
合成繊維は石油などの原料から人工的に合成される繊維のことです。
良く耳にする「ポリエステル」「ポリウレタン」「レーヨン」の特徴は?
どのように作られていて、どのように分類されて、という難しい話はとりあえず横に置いておきましょう^^
ここでは日常的に身に付けていることが多い「ポリエステル」「ポリウレタン」「レーヨン」について、その特徴をご紹介します。
ポリエステル
日本国内で生産される合成繊維の生産量のおよそ半分がポリエステルと言われるほど、圧倒的な支持を得ています。
【特徴】
・耐久性に優れている
・シワになりにくい
・軽い
・乾きやすい
・価格がリーズナブル
・洗濯しても収縮が少ない
ポリエステルは綿との混紡でも良く使われます。素晴らしいですね。
【ポリエステル製品の注意点】
・静電気が起きやすいので、洗濯する時に柔軟剤を使ったり、着合わせに注意する。
・洗濯中に一度落とした汚れが再付着(再汚染)しやすいので、汚れの酷い衣類と一緒に洗濯しない。
ポリウレタン
ストレッチ素材や合成皮革に使われている繊維です。
【特徴】
・伸縮性がある
・染色性があるので天然ゴムより商品化しやすい
・温度や湿度の変化に強い
【ポリウレタン製品の注意点】
・一般的に衣類に使われるポリウレタンの寿命は製造から2~3年ほどと短い。劣化すると表面が剥がれ落ちたり、生地から中の繊維が飛び出したり、ボロボロになる。
レーヨン
レーヨンは「光る糸」という意味で、もともとは高価なシルクを人工的に似せて作った繊維です。
【特徴】
・光沢がある
・ドレープ性が高い
・ひんやりとした涼感がある
【レーヨン製品の注意点】
・シワになりやすい
・摩擦に弱く、強く擦ると白化(表面の繊維がぼそぼそして白っぽく見える)することがある
・水に弱く、洗濯に失敗して極端に縮むことがある。スチームアイロンも厳禁。
素材の特徴を知って上手にケアしましょう。
ご家庭で洗濯するのが難しいかな?と思ったら、クリーニング店に相談してくださいね。
さくらクリーニングサービスは皆さまの快適で衛生的な毎日を応援します(^O^)/