夏まつりに備えて浴衣の準備をしよう
全国各地で夏祭り、花火大会が真っ盛りですね^^
ここ数年は花火大会に浴衣でお出かけされる方も多くなってきました。
皆さんはもう浴衣の準備はお済みでしょうか?
夏のおしゃれとして、浴衣で花火大会や盆踊りに行くのも風流でいいですよね。
浴衣を着る時間
浴衣は夕方から着るのが正しいとされています。
早くても15時、16時で、ランチはあり得ません。
本来は湯上りに自宅やその周辺で着るもので、現代で言うなら『ルームウェア・パジャマ』ぐらいの感じです。
「素足に下駄」というのもカジュアルを意味しています。
とは言え、昼間に浴衣を着たら絶対ににいけないのか、というとそうでもありません。
昼間から浴衣を着るなら半衿をつけたり、足袋を履いたりすると良いと思います。
浴衣を着て入っても大丈夫な店
上でご紹介した通り「浴衣はカジュアル着」です。
ドレスコードのあるようなレストランや観劇、格式の高いホテルなどへ着ていくのはマナー違反とされています。
普段着ない浴衣などを着ると、確かにテンションも上がりますが、着て行って大丈夫かどうか調べておくとよいでしょう。
逆に「浴衣のお客様大歓迎」というイベントや観光スポットなどもありますので、せっかくの機会ですから花火や盆踊りと合わせて楽しめると良いですね。
浴衣と素材
浴衣をこれから誂えたい、という方もいらっしゃるかもしれません。
浴衣を選ぶときにどのような素材が良いか、以下を参考になさってください。
「綿」
もっともオーソドックスでおなじみの素材です。
さらりとして肌触りもよく、体にぴったりと沿ってくれるのですっきりとした着姿になります。
また同じ綿100%素材でも、「綿紅梅」「綿絽」など上級感のある織り方のものもあります。
伝統的な染色技法「注染(ちゅうせん)」や表面のシボシボが特徴的な「絞り染め」など、染めの種類もいろいろ。
職人の丁寧な仕事が生み出す伝統の染めを堪能できるのも、綿の浴衣の魅力です。
「ポリエステル」
ポリエステル(セオアルファ)は近年人気のある素材です。
吸湿性や速乾性に優れているので、汗かきさんにもおすすめ。
綿よりも発色がよいので、くっきりとした柄と鮮やかな色を出せるのが特徴です。
水濡れや擦れなどによる色落ちもしにくいですし、ご家庭の洗濯機で洗うこともできます。
アイロン掛けもほぼ不要なのがウレシイですね。
ただし長時間着ていると、着崩れてくることもあります(-_-;)
「麻」
麻のゆかたはとても高級感があり、どちらかというとゆかた上級者向け。
独特のシャリ感のある風合いが真夏の日差しの下でも実に涼やかです。
夏用の長襦袢を着て夏きものとして着るのも、とても素敵です。
若干シワになりやすい欠点はありますが、着崩れがしにくい素材です。
また、ゆかたに合わせる半巾帯にも、麻素材がよく使われています。
またこのほかにも「綿」と「麻」の混紡などもありますので、浴衣選びの際には実際に風合いや手触り、お手入れ方法などもチェックされると良いかと思います。
浴衣を着るときに必要なもの
浴衣と帯
言わずもがなですが(;^_^
浴衣の素材は上で紹介した通りですが、帯にも色々種類があります。
半幅帯(はんはばおび)
袋帯や名古屋帯などは、8寸の帯幅が標準とされており、半分に折って身体に巻いていきますが、半幅帯の場合、元々が約半分の4寸の幅となっており、様々な帯結びを楽しめます。
半幅帯も、小袋帯と単衣帯という種類があります
小袋帯(こぶくろおび)
小袋帯は袋状になっていて、2枚の生地を縫い合わせています。
表地と裏地の柄行きが異なるので、どちらを表にしてもOKです。
また帯結びによって表情が変わるため、持っておくと2倍楽しめます。
浴衣は勿論、着物にも使えるので通年締められます。
単衣帯(ひとえおび)
一枚で仕立てで、厚みがなく軽やかな帯です。
夏の普段着として、主に浴衣に使えます。
裏地がラメになったものもあるので、帯結びでちらりと見せてもかわいいですね。
作り帯(結び帯とも言います)
半幅帯と結びの部分が分かれているタイプです。
結びの部分に金具が出ていて、締めた帯に差し込むだけで簡単に帯の形になります。
浴衣を初めて着る方や、帯結びに自信の無い方、ジュニア浴衣やお仕事着として着用される方におすすめです。
巻いて、結んで、回して、挿すという簡単なステップで完成します。
兵児帯(へこおび)
男性や子供が用いる扱帯(しごき帯)のことをいいます。
薩摩(鹿児島県)の兵児(鹿児島地方の方言で、 15歳以上、25歳以下の若者のこと)が用いたことからこの名が付きました。
縮緬、メリンスなどの生地を使っています。ほとんどの兵児帯は、絞り染にしたものですが、 近年、ポリエステル地でも作られています。
なれていない浴衣で”硬い帯”だと、途中で苦しくなったり動きづらかったり、、、。
兵児帯ならば軽くて柔らかく、大人用だと優しい印象を与えます。
また色や素材の違う兵児帯を2本使って、より華やかな飾り結びにしたり、半幅帯と合わせて豪華な変わり結びにすることも出来ます。
インナー
浴衣に汗染みができないように、下に1枚着ておくのがおすすめです。
浴衣下スリップ
吸汗性も良い浴衣専用のインナー。裾がポリエステルのものはすべりが良く、裾さばきも良いのが特徴。昼間にスリップ丈のラインが見えそうな白や透け感のある浴衣なら少し長めのタイプがオススメ。
キャミソール(タンクトップ)+ペチコート
透け感が気にならない浴衣なら、汗を吸いやすい素材のキャミソールと、浴衣との摩擦が気になりにくいポリエステルなど、さらりとした素材のペチコートでも大丈夫です。
下駄
こちらもお忘れなく。
せっかく浴衣を着たときぐらい、足元までおしゃれに気を使いたいところです。ビーチサンダルやミュールよりダンゼン風流です。
鼻緒の柄は、浴衣や帯と相性の良いものを選べば問題ありません。
巾着などのバッグ
お出かけの際には巾着など、バッグになるものも必要ですね。
小物の使い方ひとつでコーディネートの印象はかなり変わります。
カゴ製のバッグや古典柄の巾着袋など、装いに合わせた涼しげなものがあると良いでしょう。
余り大き過ぎず浴衣の色柄を考慮して、お気に入りの手提げを持ってお出かけしましょう。
扇子かうちわ
室内ならどこでもエアコンが効いていますが、外のイベントや移動中など、扇子やうちわがあると便利ですね。
思い切り夏柄のアイテムがあるとおしゃれ度アップです。
手ぬぐい
もちろん普通のハンカチやハンドタオルでも良いですが、ここは1つ和柄の手ぬぐいを選んでみましょう。
100円ショップなどにも売っていて、種類も豊富です。
ベンチなどに腰掛ける時にも、サッと下に敷けるよう2枚あると便利かもしれません。
絆創膏
慣れない下駄を長時間履いて歩いたりしていると、必ず悩まされる「鼻緒擦れ」。
「足が痛くて歩けなくなった」「機嫌が悪くなった」なんて残念過ぎますから、肌色でなるべく目立たない絆創膏を10枚ぐらい、忘れずに持ち歩いてくださいね。
浴衣のお手入れ
浴衣を着て、夏のイベントを存分に楽しんだ後は「浴衣のお手入れ」が大切です。
浴衣も帯も、まずはハンガー(着物用ハンガーが理想的です)に掛けて一晩つるしておきましょう。できるだけ風通しの良い場所に干しておけば、ある程度の湿気やシワがとれます。
下着や補正用のタオルはかなり汗を吸っているので、必ず洗濯します。ネットに入れれば洗濯機でふつうに洗濯できます。
今シーズン、まだ着用する場合
汚れやシミがないかを確認し、まだ洗濯しなくて大丈夫なら再び着用できます。
大きなシワにはアイロンをあてておきましょう。
屋台で食べたタコ焼きのソースなど、食べこぼしのシミなどはありませんか?
シミは早ければ早いほど落ちやすいので、素材やシミの種類に応じて処置しますが、落ちなければ次回に備えて洗濯しましょう。
今シーズン、もう着用しない場合
まずは自分で洗濯するか、クリーニングに出すかを決めましょう。
大概のものは自宅で洗えますが、表示を確認してください。本麻染めなどの高級品はクリーニングに出したほうが安心です。
帯の汚れが気になるときは、クリーニングに出しましょう。
クリーニングから戻ってきたら、湿気を除いてから畳紙(たとうし)に包んで収納します。
浴衣の洗濯方法
必ず浴衣の洗濯表示に従って下さい。
洗濯OKの表示がある場合も、基本は手洗いです。
①洗濯を始める前に、衿の処理をしましょう。
衿の縫い代部分が、中でぐちゃぐちゃになると元に戻せません。
それを防ぐために衿にしつけをかけておくと良いでしょう。衿がよれないよう、木綿糸でざっくり縫っておくだけで安心です。
②色落ちしないかテストします。
白いタオルを水で濡らし、デザイン部分をポンポンと軽く叩きます。
タオルに色が移った場合、自宅で洗濯するのは避け、クリーニング店にお持ちください。
その際に「色落ちしやすい浴衣です」とお伝え預ければ、適切な処理が行えます。
③おしゃれ着洗いの洗剤で押し洗いします。
上記の2点をクリアした「洗濯OK」の浴衣を洗う際にはお湯の使用を避け、手洗いします。
「洗濯機でも洗える」浴衣の場合は畳んでから洗濯ネットに入れ、中性洗剤+「手洗いコース」で洗います。
④浴衣は脱水し過ぎるとシワの原因となります
ぽたぽたと雫が滴り落ちる程度の優しい脱水を行い、直射日光の当たらない風通しの良い日陰で干します。
浴衣を日向に干してしまうと色褪せの原因となります。ご注意ください。
⑤浴衣が乾いたら、しつけ糸を取り、取り扱い表示を確認しながらアイロンがけを行います。
次回着用する際のために、アイロンがけをしておくことをオススメします。
⑥収納前に冷ます
アイロンがけをした浴衣を温かい状態で収納してしまうと浴衣を傷めてしまうため、浴衣の湿気がきちんと取り除かれたのを確認してから畳紙を用意し、キレイにたたんで収納するようにします。
浴衣のお手入れは洋服とは異なり大変かとは思いますが、しっかりお手入れを行うことで長く着用することが出来ます。
こまめにお手入れを行うようにしましょう。
帯はどうお手入れする?
基本的に「帯は家で洗うものではない」と思って下さい。
帯は洗うと色落ちしたり、帯本来の「ハリ」が無くなって、クタクタになって締めにくくなったりします。
帯は型崩れしてしまうと、元には戻りません。
兵児帯で、素材がポリエステルのものには洗濯表示に手洗いOKの表示があることもあります。
その場合は洗濯可能ですが、絞りの文様が無くなってしまうこともありますので、やはりお勧めはしません。
帯に関してはクリーニング店にお任せ下さい。
浴衣と同じように、帯も大事にしていきたいですね。
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