寝具のおねしょのニオイをなんとかしたい!
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、おねしょをしてしまった布団のニオイにお悩みの方も多いはず(*_*)
最近のおねしょシートは大判になっているようですが、布団全体をカバーしきれずに、おねしょシートのないところに器用におねしょをしてしまうこともあるでしょう。
梅雨時などは布団を干すこともできず、仮に晴れた日に布団を干してもニオイは残る。。。
でも叱らないでくださいね。
小さいお子さんは、おねしょをしたことを叱られると、余計にプレッシャーとなって、おねしょ癖が長引く場合もあるということですから。
おしっこを科学すれば、ニオイの問題は何とか解決できますよ!
お母さん、リラックスして読んでくださいね。
おしっこの成分は何だろう?
通常ヒトの尿は、その98%が水で、残りの2%が尿素(たんぱく質やアンモニア、ナトリウムなど)です。
尿は血液を腎臓でろ過して不要になった水分を排出するものなので、排泄したときには無菌状態であり弱酸性です。
おねしょの布団は何故クサくなるのか?
排泄してから時間が経つと、尿の中の尿素が外部からの細菌によって分解され、アンモニアが発生します。
これがおねしょ布団のニオイの原因ですね!
排泄したときの尿は弱酸性ですが、細菌によって分解されアンモニアが発生した尿は、アルカリ性に変わります。
アンモニアは揮発性なので、ニオイが鼻に付きやすくなるという訳です。
さて、ここからはおねしょ布団のケアについて取り上げていきますが、まず最初に必ず洗濯表示など確認をしましょう! 素材によっては不可となることもあります。
寝具のおしっこ処理は適温で!
おねしょの布団やおねしょシートなど、アンモニア臭が付いたものを「ザーッと熱湯消毒したらニオイも落ちそう」と思われるかもしれません。
しかしちょっと待ってくださいね。
尿の中には、わずかながらたんぱく質が含まれます。
たんぱく質は70度を超えると凝固する性質があります。
そう。熱湯では却って繊維の中に、おしっこのたんぱく質成分を固めて閉じ込める結果になってしまうのです( ゚Д゚)
布団に浸み込んだおねしょを洗い流すには、40℃前後のぬるま湯が最適です。
もうおねしょ布団のニオイに悩まない!
ここまでで何となくおしっこの正体が掴めてきました。
重要なポイントがいくつかありましたね。
・最初はクサくない。時間が経つとアンモニアになってクサくなる。
・アンモニアに変化するとアルカリ性になる。
・おしっこに含まれるたんぱく質は70度で固まる。
早速、簡単な理科の実験をしながら「おねしょ布団のニオイ退治」に取りかかりましょう。
用意するもの
おねしょが発覚したら、出来るだけ早く対処する方がいいです。
以下のものを準備しましょう。
・40度前後のぬるま湯
・大きなタオル 3枚
・あれば紙おむつやペットシートなど吸水性ポリマーのシート
・クエン酸を水に溶かした液(水200mlに対してクエン酸粉末小さじ1)
・あれば布団乾燥機
おねしょ布団を干す前に!
上記のものを準備したら、速やかに処理していきましょう(^o^)丿
①おねしょ布団の下に、紙おむつやペットシートなどを敷き、その上に大きなタオルを敷きます。
②おねしょの部分に40度前後のお湯をかけます(あまり大量にかけると大変ですから、少しずつお願いしますね)
③お湯をかけた部分に大きなタオルと紙おむつやペットシートなどを乗せ、その上で足踏みしてください。
④タオルとシートの位置を変え、③を何回か繰り返します。
⑤おしっこが水洗いされました♪ クエン酸液を水洗いした部分に吹きかけ、乾いた大きなタオルでポンポンと叩くように拭きましょう。
⑥処理した布団を外に干します。風通しの良い場所に干してくださいね。
*天気が悪く外に干せない場合には、布団乾燥機やドライヤー(近付けすぎないこと!)で良く乾かしてください。
クエン酸を使う所がポイントですね。
クエン酸は酸性です。
アルカリ性に変化したおしっこを、酸性で中和するわけです。
理科の実験ですね(^_-)-☆
成功すればおねしょ布団のニオイとはおさらばですよ。
おねしょ布団処理の注意点
おねしょ布団のニオイ処理は、干す前のほんの一手間ですね^^
いくつかの注意点さえ守っていただければ、寝具を傷めにくく、衛生的にも良いです。
布団は絞らない!
上記手順の③で「足踏みしてください」とご説明したのは、布団を絞らずに水分を拭き取るためです。
水分を早く取ろうと、布団を絞ってはいけません!
中の綿が切れたりヨレたり、毛羽立ったりと布団を傷めることになります。
良く乾かす
布団は良く乾かしてくださいね。
布団が湿気ったままだと雑菌が繁殖しやすく、カビやダニなどニオイとは別の問題を抱えることとなります(*_*)
日中外に干すなら午前10時~午後3時ごろまで。それ以降は湿度が高くなってきますので、長く干していることで布団が湿気ってしまいます。
しっかりと乾かなかった場合には、布団乾燥機やドライヤーなども併用して、完全に乾かしてください。
定期的にお布団クリーニングを!
おねしょのニオイだけに限らず、布団が黄ばんでいる、シミが付いているなど、寝具のクリーニングは定期的に行いましょう。
衛生的ですし、寝具も長持ちします。
洗濯やクリーニングに関する疑問やご質問は、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください(^O^)/