夏!それでもカッコよく、でも涼しく通勤する
蒸し暑い日本の夏を出来るだけ快適に、且つエネルギーの消費を抑えて過ごすために「クールビズ」が実施されたのは2005年。
10年以上を経て、夏のビジネスマンの「着るもの事情」も様変わりしてきましたね^^
そもそもクールビズとは?
夏場の電気節約を目的として、2005年に環境省が主導したキャンペーンの1つです。
2005年には流行語ともなった「クールビズ」の「クール」とは、”涼しい”という意味のクールと”カッコイイ”という意味のクールを掛けているのですね。
と言うことは、カッコよくなければクールビズじゃない!?(かもしれません笑)
いずれにせよノーネクタイ、ノージャケットが認められるようになり、夏場の通勤が楽になったのは有難いことです。
その後、2011年の東日本大震災の影響で首都圏の電力不足に焦点が当てられ、更に一歩進んだ「スーパークールビズ」の取り組みも始まりました。
クールビズは冷房の温度を28度まで上げる試みなのに対して、スーパークールビズは冷房が無しでも仕事ができる服装ということで、具体的にはポロシャツやアロハシャツ、スニーカーなども着用可能になりました。
もっともスーパークールビズを取り入れるには、業種や職種にも関わってくるのでしょうけれども。
クールビズの期間は?
2018年のクールビズ実施期間は5月1日から9月30日までです。
これは環境省から発表されるもので、毎年同じとは限りません。
また企業によっては独自に延長することもありますので、ご自分の職場で確認することも必要ですね♪
気になるクールビズとビジネスマナー
クールビズを積極的に取り入れている企業や官庁は、「地球環境に配慮している」という好感度がアップしますから、従業員や職員にも推奨していることでしょう。
しかし!「何を着たら良いよ」というマニュアルが細かく指定されていることは殆どないため、どのくらい「クールに」していいのかは本人の裁量に任されるわけです。
カジュアル過ぎは却って印象が悪い
職種によっても異なりますが、いつもスーツ・ネクタイ・革靴をビシッと着用するのが当然のお仕事に携わっている方が、夏だけチノパンにポロシャツだったら、仕事に影響する・・・と心配されるかもしれません(*_*)
肌の露出過ぎも却って暑苦しい
バリバリのキャリアウーマンも、夏場何を着ようか悩みますよね。
いつもキリッとスーツを着こなしている女性が、ある日突然顧客回りにキャミソールと生足サンダルで訪問したら、「涼しげ」な印象になるのか・・・・やはり心配になるかもしれません。(*_*)
何より「仕事をするのに相応しくない」装い認定を受けて仕事がしにくくなるのは困りますよね。
キチンと感があって涼しい夏の服装
クールビズとはこのように「冷房の温度をあげる分、背広やネクタイは着用せず、体温調節ができる服装で良いですよ」ということであって、「暑いからカジュアルでいいですよ」という意味ではないということです。
背広やネクタイを外したことで、結果としてカジュアルっぽくなることはあっても、カジュアルにするためにカジュアルウェアを着るということではありません。あくまでも「仕事着」であることを忘れずに、クールさを取り入れてみましょう^^
ジャケット
夏場は上下揃いのスーツでノーネクタイよりも、ジャケット+パンツの方がクールですね。
クールなジャケット素材
夏用のジャケットでは、麻素材やシアサッカー(しじら織の綿素材)などがお勧めです。
熱がこもりにくく、発散性にも優れているため、夏でもサラッとした感触です。
最近の素材では「クールエフェクト」という生地表面にトリートメント加工がしてありサラッとしている上に、表面温度を10度近く抑えることができるものもあるようです。
同じく最近の高機能素材では「クールマックス」という生地もあります。
こちらはシャリっとした心地よさと、ざっくりと編んだ生地の風通しや吸水速乾性が魅力です。
夏物ジャケットを選ぶ時のポイント
夏物ジャケットの選び方は、涼しくするひと工夫がある物を選ぶと良いでしょう。
例えば裏地。「背抜き仕立て」といってジャケット裏地の背中部分がないものは通気性が良く、涼しい着心地です。
裏地を最小限にしたものは「半裏仕立て」と呼ばれる、肩の部分のみ裏地を当てたものです。
肩パットや、裏地を全く使っていない「アンコン仕立て」は、最も軽く風通しも良いでしょう。
少しでも涼しいものを!と思ったら、裏地の有無や、肩パットの厚さなど確認してください。
シャツ
クールビズ期間に着用するワイシャツ選びとしては、やはりノーネクタイでも映える物を選びたいところですね。
クールなシャツの素材と色、襟の形
綿や麻、シャンブレーローン(粗目に織った薄手生地)や、クールマックスなどの冷感素材を取り入れたものが市場にはたくさんあります。
素材が涼しいこと、見た目にも涼しげであることは大切ですね。
薄いブルーや、ストライプ、大きめの格子柄なども涼しげに見えます。
また衿の形はネクタイをしていないときもカッコよく見える「ボタンダウン」や「ホリゾンタルカラー(小さめの襟が水平気味に開いているシャツ)」が人気です。
シャツの下に肌着を着た方が涼しい!?
「ワイシャツの下に肌着まで着るなんて!2枚も着たら暑い!」と思われる方は、ぜひ一度冷感素材の肌着を着てみてください。
ワイシャツが肌に張り付くことなく、ひんやりとした肌触りの肌着を着た方が涼しく感じます。
冷感素材は吸水吸湿発散性に優れているため、熱を逃がしやすいのです。
更にカッコ悪い「汗じみ」を防ぐためにも、肌着はお勧めですよ^^
ネクタイ
夏でも変わらずネクタイが必要な職場環境や、こだわりがあって絶対にネクタイを外したくない!という方もいらっしゃるでしょう。
夏に涼しいネクタイ素材
ネクタイの素材と言えばシルクが圧倒的に多いですが、シルク素材のネクタイにも種類があります。
例えばレースタイのように薄手で織のざっくりとしたものは涼しく、光沢があり、品が良いですね。
また綿麻素材のニットタイもカジュアルになりすぎず、「ちゃんとしてる感」が漂います。
ビジネスバッグの中に入れておけば、急な打ち合わせや外回りに出る時にも「クールでデキるビジネスマン」を演出しますよ。
ストッキング
素足が良しとされない職場は案外多いものですよね。
パンツスーツなどの場合はソックスを履けばいいですが、制服がスカートで、どうしてもストッキングが必要な仕事だったら、夏場は本当に大変です。
肌に張り付く感じが嫌なら
着替える時にストッキングが足に張り付くようで気持ちが悪いと感じる場合には、シャリっとした素材感のストッキングを選ぶと良いですね。
スルスルさらさらした肌触りで伝線もしづらくなります。
また夏限定で販売される冷感素材のストッキングも、爽やかな履き心地でお勧めです。
ストッキングの繊維にキシリトール加工がされているのでひんやりしますよ。
ムレる感じが嫌なら
ストッキング+パンプスを履いた時に、足のムレる感じがイヤ!という方も多いでしょう。
汗をかきやすいソール(足底)部分がコットン素材になっているストッキングはいかがでしょうか?足の汗を吸収してくれるので爽やかです。
爪先部分が5本指になっているストッキングというのもあります。たくさん歩いて足にも汗をかくような時には、靴の中で足の指と指がくっつかない5本指ストッキングが快適です。
「お腹やお尻周りが暑苦しい」と感じる方には、お腹周りがメッシュになっていて涼しいパンストがお勧めです。
夏の衣類、洗濯はこまめに!
どんなに涼しい素材を選んでも、着心地の良いデザインを選んでも、夏には汗をかきます。
汗や皮脂が付いた衣類には、すぐに雑菌が繁殖します。
汗をかいた衣類はすぐに洗濯しましょうね^^
ご家庭で洗濯するのが難しいジャケットやスラックスなどはクリーニング店にお任せを!
洗濯やクリーニングに関する疑問やご質問は、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください(^O^)/