スノーブーツのお手入れ方法&しまい方
冬場にお世話になったスノーブーツ、玄関の靴棚に放置されていませんか?
暖かくなると忘れてしまいがちな「冬の助っ人」ですが、きちんとお手入れしてからしまわないと、次のシーズンに履こうと思ったら「カビが!!」「ニオイが!!」ということになってしまいます(^_^;)
スノーブーツの種類別お手入れ方法
スノーブーツにも色々な種類がありますよね。
今回は外側の素材別にお手入れ方法をご紹介したいと思います。
スウェード・ヌバック(皮革)
起毛させた革のマットな感じがお洒落です。
スウェードは皮革の裏側を、ヌバックは皮革の表側を加工して起毛させたものです。いずれもキメ細かい起毛をつぶしてしまわないようなお手入れが必要です。
- 馬毛製などの柔らかいブラシで表面のホコリや汚れを落とします。
- ブラシで落ちない汚れは、消しゴムやスウェードクリーナーで丁寧に擦って落とします。
- これでも落ちない汚れやシミがある場合には、スウェードやヌバック専用の洗剤を使います。洗剤を使ったら、洗剤成分が残らないように、濡らして固く絞った布で繰り返し拭き取ってくださいね。
- 直射日光が当たらない、風通しの良い場所でしっかり乾燥させます。
- よく乾かしたら保革剤スプレーをします。この際に注意したいのは、起毛を寝かしてしまわないこと。スムースレザー用のクリームではなく、スウェードやヌバック用のスプレータイプの保革剤が良いでしょう。
- 保革剤が乾いたら①の柔らかいブラシで起毛を整え、防水スプレーをかけておきましょう。
フェイクムートン
軽くて温かいフェイクムートンのブーツは手ごろな価格とカラーやデザインが豊富なため人気がありますね。
お手入れ方法はスウェードやヌバックとほぼ同じですが、フェイクムートンの方が繊維が柔らかいため、ブラシ掛けには注意してください。
やわらかい毛質のブラシか、ゴム製のブラシで優しく撫でるようにします。
スムースレザー
スムースレザー製の靴は、ブーツに限らず同じ手順でお手入れができます。
- 馬毛などの柔らかいブラシで、表面のホコリや汚れを落とします。
- 皮革用洗剤(クリーム状や泡状のものがあります)を柔らかい布にとって、優しく撫でるように汚れを落とします。
- 別のきれいな柔らかい布で乾拭きします。(乾拭きした後、使い古しのストッキングがあれば、それで磨いてみてください。ピカピカになりますよ^^)
- 革が固くなるのを防ぐため、ミンクオイルなどの保革剤を塗りこみます。
- もう一度柔らかいきれいな布で磨き拭きをして、最後に防水スプレーをしておきましょう。
ラバー
スノーブーツだけでなく、レインシューズもラバーの物が多いですね。しっかりお手入れしないとラバーにひびが入ったり、白く変色したりしてしまいます。
- 基本的にラバーシューズの外側は、水洗いでOKです。靴の裏などに付いた石や汚れなどは、ブラシを使って丁寧に取り除きます。
- 汚れを取ったら乾いた布で良く拭いて、しっかり乾燥させます。
- よく乾いたらラバー保護剤を布でたっぷり塗りこんでください。
ナイロン
軽さとふかふかした見た目が人気のナイロンブーツは、中性洗剤で洗えるものが多いので便利です。
- まずは柔らかいブラシでブラッシング。ホコリや小石、汚れなどを落としながらよく確認します。
- 大きめのバケツや洗い桶にぬるま湯を張り、おしゃれ着洗濯用の中性洗剤を既定の量溶かし入れます。
- 洗剤の中でゆっくり押しながら洗います。シミなどがある時には歯ブラシなどで落としましょう。
- 洗剤分が残らないよう、しっかり濯ぎをします。
- バスタオルなど乾いた布で水気をよく切り、日の当たらない風通しの良い場所で良く乾かします。
- 乾いたら防水スプレーをしておきましょう。
インナー(靴の内側)は取り外せる?
スノーブーツにはインナーが取り外せるものがあります。
皆さんのブーツはいかがでしょう?取り外せることをご存知ない方も多いと聞きます。
一度ご確認くださいね。
取り外したインナーは洗える?!
ブーツにインナーが入っていて取り外せた場合、大抵のものは洗えます。洗濯取り扱い表示を見てください。
おしゃれ着洗い用の中性洗剤をぬるま湯に規定量溶かし入れ、優しく押し洗いしてください。洗濯機で洗うと、変形してしまうことがありますのでご注意くださいね。
濯ぎもしっかり、何度も水を入れ替え、押しながら濯ぎます。
濯ぎ後は洗濯機の脱水や乾燥機は掛けず、バスタオルなど大き目のタオルで水けを切り、日の当たらない風通しの良い場所で良く乾かします。
インナーが取り外せない場合は?
足は思いのほか汗をかいています。真冬でも、雪の日でも、靴の中はジットリ湿ってしまうのです。
靴の外側をキレイにするだけでなく、内側もお手入れしないと、せっかくのお気に入りブーツが大惨事に。。。(T_T)
スプレーの除菌消臭剤は、汚れやニオイに蓋をしているだけですから解決にはなっていません。きちんと「洗う」というお手入れをしてあげましょう。
ではフェイクムートンの内側を例に、洗い方をご紹介します。
- 中性洗剤をぬるま湯に溶かし、タオルを浸けて固く絞ったもので内側を拭いていきます。毛並みに逆らったり、毛並みを整えたりしながら拭くと汚れが良く落ちます。
- 新しいきれいなタオルを水に浸し、硬く絞ったもので洗剤分をしっかり落とします。
- 柔軟剤をぬるま湯に溶かし、別のタオルを浸けて絞り、ブーツの内側を優しく撫でるように拭きます。
- 日の当たらない風通しの良いところに置いて、しっかり乾燥させます。
スノーブーツのしまい方の注意点
湿気と型崩れは大敵!
ブーツのお手入れをしたら、完全に乾いたことを確認しましょう。
靴の内側に乾燥剤と新聞紙などを丸めて入れ、湿気と型崩れを防ぎます。
案外間違えやすいポイントは、購入の際に入っていた箱には戻さないこと( ゚Д゚)
もちろんビニール袋に入れるのもNGです。
高温多湿を避け、日の当たらない場所に保管します。下駄箱に入れる時には、下駄箱内にも乾燥剤を入れたり、臭い消しの炭を入れたりすると良いでしょう。そして時々下駄箱を開けっ放しにして、新鮮な空気を入れてあげてくださいね。
いかがでしたか?
大事にお手入れしてあげれば、また次のシーズンもお気に入りのスノーブーツを楽しめます^^
しかしどうしても「色落ちしそうな皮革」や「皮革用の洗剤が手に入らない」「自分でお手入れするのは自信ない」時には、皮革も扱っているクリーニング店にお任せしてください。
お洗濯の疑問やご不明なことがあれば、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください。
いつでもお待ちしています(^O^)/