ハイテンション生地ってどういうこと?
比較的身近にあるのに、素材名を云われてもあまり聞き馴染みが無いものってありますよね。
「ハイテンション生地」もその1つかもしれません。
ハイテンション生地って何?
ハイテンション生地はニット
ハイテンション生地は糸を連続して編み上げて織物を作ります。
編物と言うとすぐにセーターやカーディガンが思い浮かびますが、「生地」自体を先に織り上げて、それを裁断して衣類にするので「カットソー」であると言えます。
生地の表よりも裏側を拡大して見てみると、ニットであることが良く分かりますね。
ループ状に編み上げられている様子が見てとれます。
ハイテンション生地の特徴
では何故「カットソー」とは別に「ハイテンション素材」という言葉が使われるのか?
その訳は、その機能性にあります。
素材にはゴムと同じような構造のポリウレタン繊維がメインで、織物や秋冬ニットなどのジャージー素材とはまた違った特徴の素材を使っています。
ハイテンション生地には、抜群の伸縮性があります。
引っ張ってもすぐに元に戻る「伸縮回復性」と「復元力」があるのが特徴です。
また「耐久性」にも優れていて、他の一般的なニットやカットソーと比べても「型崩れ」や「毛玉」が出来ない、「洗濯機で簡単に洗えてすぐ乾く」という特徴も扱いやすさの点で大変優れていますね。
ハイテンション生地の活用
これらの特徴をまとめると、どのように利用されているのか分かってきます。
例えば競泳用の水着を思い浮かべてみてください。
つるりとしてきっちりと肌にフィットしていますが、伸縮性に富んでいるため身体の動きを抑制しません。
水着だけではなく、スポーツウェアとして広く使用されているのは皆さんも良くご存知でしょう。
ハイテンション生地はスポーツウェアだけじゃない
「光沢もあり、伸縮性に富み、シワにならず、洗濯もしやすい」。
この特徴から舞台衣装や矯正下着などにも取り入れられています。
特に最近ではスラックスに使われることも多く、この場合には糸に特殊な加工をすることで綿生地のような表情をつけたり、生地の裏に起毛加工をすることで「夏に涼しい」や「冬でも温かい」衣類を実現しています。
仕事に着ていく服は長時間着用していてもシワになったり着崩れたりしないものを選びたいですよね。
家庭でも簡単にお手入れができる「ストレッチ生地」のものを上手に取り入れて、快適に過ごしましょうね(^O^)/