グログランってなんだろう?
「グログラン」と聞いて「知ってる!」という方は洋裁の知識がある方かもしれません。
グログランとは?
グログランとは織物の名前です。
フランス語で gros grain =「大きな」という意味を持つグロ(gros)と「穀物の粒」というグラン(grain)をかけ合わせた言葉だと言われています。
大きな穀物の粒??
織布なのに「粒」というのは不思議な表現ですね(^_^;)
グログランは経(たて)に細い生糸を,緯(よこ)に太い絹糸を使って平織にした織りものですが、この縦糸と横糸の太さの差がポイントです。
このように織られた織布は、横糸がポコポコと畝のような厚みを生みます。
リボンやベルトの芯にも
洋裁をされる方は見たことがあるでしょう。
ベルト芯などのテープ状で横方向に畝のある生地です。
硬く織り込めばこのような芯に、柔らかに織ればリボンやネクタイなどになります。
光沢の元とは?
グログランは元々横糸に数本を撚った絹糸を使っていました。
畝のように出っ張っている方に絹糸を使うことで、贅沢な光沢感が創り出せます。
現在では絹だけでなく綿やウール、アセテートやポリエステル、ナイロンなども広く使われています。
レーヨンは発色が鮮やか、ポリエステルはつるつるとした手触りや光沢感、またハリ感もあります。
綿はさらっとした手触りなどそれぞれ特徴があります。
ドレープ性のある生地ではありませんが、固く密に織られているので、しっかりとした張りがあります。