お客様からの質問にお答えします~洗濯に「食器用洗剤」や「重曹+クエン酸」は大丈夫?~
洗濯洗剤が切れている場合、「食器用洗剤」や「重曹+クエン酸」でとれると聞いたのですが、洗濯に使用しても大丈夫ですか?というご質問を頂きました。
毎日の台所の洗い物に食器洗剤や掃除の時に重曹を使うことはありますが、洗濯には。。。
止めておいた方がいいでしょう。
それぞれどういう性質で、何に効果があるか良くご存じでない場合は、洗濯用洗剤を買って来ましょう^^
家庭用の洗剤を分類してみると・・・?
用途による分類: |
洗濯用(衣類用)、台所用、住宅・家具用等 |
製品形態による分類: |
粉末(粒状)、固形、液状等 |
成分による分類: |
①合成洗剤・石けんなど |
②酸、アルカリ又は酸化剤 |
成分による分類??
①の合成洗剤・石けんなど、主な洗浄の作用が界面活性剤の働きによる物を「洗剤」
②の酸、アルカリ又は酸化剤の化学作用による物は「洗浄剤」
このように区別しています。
ちょっと化学のような用語が出てきましたね(^_^;)
洗剤は目的別に特化されています
成分による分類で洗剤とされたものを見てみますと、これはそれぞれ目的ごとに特化されています。
例えば食器用洗剤は「油を落とす」ために「アルカリ性が高く」「油汚れを効果的に落とします」。この洗剤でウールやシルクなどを洗ってしまうと、繊維の成分自体を溶かしてしまい、バサバサした感じになってしまうこともあります。更には顔料や染料まで落としてしまい、変色を起こすこともあります(*_*)
洗浄剤の方は・・・?
重曹は消臭効果があるので掃除に使われたり、キッチンでは鍋のこげをとったり、シンクをピカピカにしたりと大活躍する製品です。
しかし重曹単体では衣類の汚れを落とす洗浄力はほとんどないのです。
市販されている重曹は「医薬品用」「食用」「農工業用」の3種類に分けられます。天然物も人工物も成分の違いはありませんが、「農工業用」の重曹は純度や品質のチェックが甘く、不純物が混じっていることなどの心配があるため、洗濯に使うのは危険です。
クエン酸は酸性です。アルカリ性の洗剤と同時に使うとアルカリ成分が中和されて、リンスのように繊維がフカフカになることもありますが「適量」の調整が難しいのです(泣)
また酸性のクエン酸では油脂やたんぱく質などの汚れを落とすことができないので、一般的な衣類の洗濯には使えません。
「あれ、汚れ落ちないなー」と長時間つけ込んだりすると繊維を傷めることにもなりかねないので注意が必要ですね。
総論としては
・洗濯は洗濯洗剤で
・普段の洗濯洗剤で落とせない汚れを狙って、補助洗浄剤を使う程度
というぐらいが良いと思います。
洗濯のことなどでの疑問やご不明なことがあれば、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください(^O^)/
さくらクリーニングは「工場のあるクリーニング店」です。他のクリーニング店で満足の頂けなかった衣類や、大切に洗いたい服などは山口県岩国市の【さくらクリーニング】に是非お持ちくださいね。