ちりめんのお洋服 ちりめんってなーに?
「ちりめんの着物」「ちりめんの風呂敷」「ちりめん素材のジャケット」など耳にすることもありますよね。
でも「ちりめんって何??」と思った方、大丈夫です^^
けっこう身近にもあると思いますので、今回はちりめんって何??について少しご紹介したいと思いいます^^
ちりめんとは?
ちりめんは漢字で「縮緬」と書きます。
その字のごとく細かな縮みが全体にあり、凹凸によって質感や光沢が生み出されとても魅力的です。
着物や袱紗(ふくさ)、風呂敷という和テイストの商品だけでなく、洋服やポーチなど色々な物を作る素材としても活躍しています。
ちりめんの歴史
ちりめんの歴史は結構古く、16世紀末に中国から堺に伝えられたと言いますから、戦国時代の日本が、当時「明」だった今の中国から輸入した大変貴重な反物だったことでしょう。
そこから国内生産も盛んになり、江戸時代にはちりめん反物を扱う「ちりめん問屋」という商売が大きな利益を生み出します。
そういえば時代劇で有名な「このモンドコロが目に入らぬか!」という水戸のお殿様の世を忍ぶ仮の姿は「ちりめん問屋のご隠居さん」という設定でした(^O^)
ちりめんは何故デコボコしているの?
ちりめんの表面は小さなデコボコがあります。
これは経糸と横糸の撚り加減を変えることで生まれます。
経糸は撚り(ねじり)をかけていない糸を使い、横糸にはたくさん撚りをかけた糸を使うことで、自然と横糸は元に戻ろうと引っ張り合います。
この力が細かなシワ=シボと伸縮性を創り出すのです。
「シボ」と呼ばれるさざ波のような凹凸はちりめんの大きな特徴であり、シワになりにくく扱いやすいという長所に繋がります。
ちりめんの種類
ちりめんには作り方によって大きく2つに分けられます。
一越ちりめんと二越ちりめんです。
ちりめんに使われる経糸は1本2本と数えますが、横糸は一越(ひとこし)二越(ふたこし)と数えます。
経糸一本に対して横糸一越のものは一越ちりめんと呼ばれます。
経糸1本に対して、逆向きに撚った二越の横糸で織ったちりめんを二越ちりめんと呼び、一越よりもシボの凸凹が大きく「オニちりめん」とも呼ばれます。
ちりめんはどんな糸で作られるの?
ちりめんは織布ですから、元は糸です。
ではどんな糸で織られているのか?と気になりますね^^
元々は絹糸で織られていましたが、現代ではより強度の高いポリエステル糸のちりめんや、レーヨン糸のちりめんなど素材も様々です。
気軽に取り入れられるちりめんから、高級感のあるちりめんまで色々ありますから好みに合わせて選べますね。
ちりめんの着心地
シワになりにくいちりめん素材は、着物だけでなくブラウスなど洋服でも人気です。
適度な厚みがあり、肌にぺっとりとくっつかないので着心地抜群!
生地自体の柔らかさや光沢感で、柄ものでも無地のものでもお洒落に装えますよ^^
ぜひ取り入れてみてください。