プロのシミ抜き お見積り例 ボールペンで服地に線が・・・
爽やかな季節になりました。
薄手のシャツ一枚では肌寒い日もありますね^^
上着を羽織る季節に気をつけたいのが「インナーの汚れ」です。
さっとジャケットを脱いで気が付いた「シャツの目立つところにシミが!」なんて事は避けたいですよね。
ボールペンのシミ
先日お客様からお問い合わせをいただきました。
「お気に入りの洋服にボールペンでシミを付けてしまいましたが、落ちるでしょうか?シミ抜き料金は高いのでしょうか?」
ということで、今回はシミ抜き料金について少し詳しくご紹介したいと思います。
シミ抜き基本料金について
シミ自体の大きさによって、シミ抜き価格の簡単な見積もりが出来ますということは何度かご紹介してきました。
【直径3㎝以内】330円
【直径5㎝以内】770円
【直径8㎝以内】1,320円
といった具合です。
いくつシミが付いたかということではなく、いくつかあるシミが何cmの輪の中に入るのかという計算方法ですから分かりやすいですね^^
しかしどんなものでも問題なくシミ抜き作業ができるとは限ませんから、以下の4つの点に注意して【シミ抜きができるのか】もしくは【一般的な基本料金でシミ抜きを行うのか】を見定めます。
そこで今回のケースに話を戻します。
見た限りの情報ではポリウレタンコーティングと推測します。 繊維の耐久性という点では「あまり」生地を傷める前に、ボールペンインクを「インク落とし薬品」で落とせると思います。生地の種類で「アセテート」「トリアセテート」はインク落とし薬品によって溶けてしまうため、この方法でのシミ抜きは諦めるしかありません。 |
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「繊維を染めた染料が何か」によっても対応策は異なります。
顔料系(表と裏の色が違うもの)は、ボールペン落とし薬品で染料が一緒に剥がれますから、生地の退色や変色を起こす可能性があります。 |
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今回は「ボールペン」と予め教えていただきましたが、インクには色々な種類があり水性・油性・ジェル・ゲル・エマルジョン に分かれます。
それぞれ落とせる薬品が変わります。 |
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インクというものは1滴でA4用紙にびっしり文字を書いて、10枚は書けると言われています。
先日実際に行ったシミ抜きの施術では、「Yシャツポケットにポールペンを差したままにして、直径2㎜程度のシミがついてしまった」という対処をしましたが、インクを吸い出すために、タオル1枚が真っ黒になりました。直径2㎜でもこれほどの量なのです(*_*) さて今回の例では「線を書いてしまった」程度ですから、インク量は微量であると考えられます。 |
ということで今回のケースは、4つの点を考慮し、基本料金の【3㎝以内・330円】でしみ抜きを承ります。
シミ抜きの極意
シミ抜き作業では、実際にテストしてどの程度除去出来るのか?作業時間はどれくらいか?を推測します。
これは専門家が判断することですから、皆さんにお願いしたいことは
1.自分で触らない
2.できるだけ早く、シミ抜きが得意なプロに相談する
この二つです。
大切な衣類、お気に入りの衣類は出来るだけ長く着たいものです。
シミ抜きはプロの技術「さくらクリーニングサービス」にお任せください(^O^)/