静電気がバチバチ! 着合わせで工夫してみる!
寒い季節に気になるのが「パチッ」とくる静電気ですよね。
ドアノブに手をかけた瞬間や、車のドアを開けようとしたとき、ぐうぜん人と手が触れあった時に「パチッ」となってびっくりします(*_*)
痛いというほどではないけれども、びっくりするから嫌だなぁという方も多いはず。。。
静電気ってなんでパチッとなるの?
なぜ静電気が冬場に起きがちなのかを知って、何か対策を考えましょう。
静電気が起きるメカニズム
一般的に静電気とは、物体同士の摩擦などによって電気が移動しあい静電気が生じます。
物体同士はそのまま静電気を溜め込みます。
これを帯電といい、電気の流れ出る先を探している状態です。
帯電した静電気は、電気の伝導率の高い金属などに触れたときに勢いよく放電し、パチッと感じるのです。
静電気が冬場に多いわけ
ではなぜ冬場の方が夏より静電気を感じるのかというと、静電気の起きやすい条件に当てはまるからで、例えば「気温が25℃以下、湿度が20度以下」であることや「冬場に重ね着している衣類が擦れあうことにより、より一層静電気が起きやすい」などがあるでしょう。
また皮膚の状態にも関係があります。
汗をかきやすい季節には、汗の水分を通して自然放電が行われますが、汗をかきにくい冬場は自然に放電されない分だけ帯電してしまうという訳です。
なるほど皮膚の状態によっても違ってくるから静電気体質の人と、そうでない人がいるのですね。
パチッとするのを減らすには?
しかし静電気体質の人でも、少し注意をするだけでパチッとするのを軽減させることは出来ます。
帯電している静電気が放流する時の速度が速いほど「パチッ」とします。
金属のドアノブは電気の伝導率が高いため、急速に放電してパチッとしますが、例えばラバーカバーや布製のカバーをつけてあればパチッときません。
これは金属よりも電気の伝導率の低いものを通して放電するため、電気の流れがゆっくりになるためです。
車のキーにもラバーカバーをつけるとだいぶ違います。
手袋をしておくのも良い予防法でしょう。
衣類の素材を知って着合わせを工夫
しかし今回は「着ている衣類の組み合わせを変えて、静電気が起きること自体を軽減させよう」という視点でいくつかアイデアをご紹介します。
色々な種類の素材からできている衣類ですが、素材によってプラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあります。
プラスとマイナスが摩擦を起こした時に静電気が発生しやすくなるのです。
この図を見て頂くと、左に行くほどマイナスの電気を帯びやすく、右に行くほどプラスの帯電を起こします。
真ん中あたりの素材は吸湿性・吸水性が高いものなので、自然放電のお陰で帯電しにくくなっています。
例えばウールのカーディガンの下にナイロンのプラウスを着ている時と、ポリエステルのブラウスを着ている時とでは、パチッと来る頻度が違うということです。
逆に言うとプラスならプラス、マイナスならマイナスと同じ極の性質同士をうまく組み合わせる事が出来れば、静電気のパチッが軽減するわけです。
冬場に大活躍のフリースは大抵の場合ポリエステル製です。
中にシャツを着たい!という場合は、ナイロンやウールよりも綿や麻の方が静電気を起こしにくいということが分かります。
また静電気は物体の表面に帯電する性質があります。
表面が摩擦を起こしやすい、例えばデコボコしているとかモコモコしているものは「摩擦係数が高い=静電気を起こしやすい」とも言えます。
洗濯する時には柔軟剤を
繊維は髪の毛で例えるなら「キューティクル」のようなうろこ状になっているものがほとんどです。
摩擦を減らしたい時にはこのキューティクルを整えてあげることも必要です。
髪にコンディショナーを使うように、衣類には柔軟剤で繊維の表面を滑らかにしておくと静電気も軽減しますよ。
以前のブログでもご紹介していますので、ぜひ合わせてお読みください。
クリーニング店の静電気防止加工
家庭で洗濯できないものには、クリーニング店で静電気防止加工を施すという手段もあります。
清潔・快適・衣類のお手入れにもなりますので、静電気でお悩みの方は是非お試しください。
今日からすぐにでもお試しいただけるかと思います。快適にお過ごしください。
お洗濯の疑問やご不明なことがあれば、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください(^O^)/