Yシャツで見るクリーニング生活
YシャツとはJIS規格によれば、エリ・台エリ・前立て・カフスの付いたシャツの総称と記載されています。
その名前の由来は、ホワイトシャツがなまったもので、「ワイシャツ」とは和製語なのです。
家庭での洗濯と商業クリーニングの違い
家庭洗濯と商業クリーニングの大きな違いは、商業クリーニングでは衛生面、汚れ落ち、きれいな仕上げをするため高温で洗浄、プレスを行っています。
その為、品物によっては下記のような弊害も起こります。
エリ・カフスの収縮
エリと台エリの間には、ネクタイが入る隙間を持つよう、立体的に縫製されています。
クリーニング時にフラットな状態で濡れ掛け、プレスされると、エリは強制的に平面化されてしまい、収縮するケースがあります。
エリ先のシミ
芯地に使用した仮接着剤(でんぷん糊、酢酸ビニル系等)が、洗浄中に汚れを吸着し、エリ先に集まり、シミになる場合があります。
ボタンなどの破損
作りの弱い飾りボタン、接着剤で張り合わせたボタン、貝等で出来ているボタンは初めから取り除いてクリーニングへ出しましょう。
ワイシャツ豆知識
カラーワイシャツの弱点
代表的な3つのケース
①個人差(汗、皮脂などの影響)や整髪料等の影響で、脂ジミが発生するケース
②染色堅牢度が弱く、高温線上で色落ちしやすい
③プレスによりアタリ、テカリが出やすい
芯地とトップヒューズ
一般にワイシャツの芯地には、トップヒューズが使われています。
トップヒューズとは、ワイシャツのエリやカフスの表地と直接接着して用いる芯地です。
縫製作業が容易なので、アパレルメーカーにとって非常に重宝されています。
少し賢いワイシャツ選び
ワイシャツは何十回も洗濯します。
高温で洗浄プレスする以上、縮みを完全に防ぐことは出来ません。
購入する際は少し大きめのサイズを選びましょう。
山口県クリーニング組合 ジャブジャブより