家庭用洗濯洗剤~種類と特性~
毎日寒い日が続いていますが、風邪などひいていませんか?特に今年はインフルエンザが大流行しています。1999年に統計を取り始めて以降での、インフルエンザ推定患者数が過去最多だそうです(*_*)。日々の健康にはくれぐれもご注意ください。
さて健康衛生上、切っても切れないのが毎日のお洗濯。皆さんは普段、どのような洗濯洗剤をお使いですか?
洗剤にはそれぞれ得意分野があり、その特性に合わせて使用するのがベストです。使い方を間違えると汚れが落ちなかったり、衣類の繊維を傷めたりすることにもなります。
今回は洗剤の正しい選び方と、使い方についてご紹介したいと思います。
洗剤の種類を大きく分けると?
ドラッグストアに行ってもスーパーに行っても、たくさんの種類の洗濯洗剤が売られていますね。
「今週は○○がお買い得!」と言われると「お得な洗剤を買ってみるか」と選ぶこともあるでしょう。
でもちょっと待って!
洗濯洗剤の種類は本当にそれで正しいですか?
洗浄力に違いがある!?
洗濯洗剤を大きく分けると
・粉末洗剤
・液体洗剤
・おしゃれ着洗い洗剤
に分けられます。
一般的に
最も汚れ落ちの効果が強いのが粉末洗剤、
二番目が液体洗剤、
最後におしゃれ着洗い洗剤です。
しかし「一番汚れが落ちるなら全部粉末洗剤で良いじゃない?」という訳にもいかないのです。
酸性?中性?アルカリ性?
衣類の汚れを落とす仕組みは、その液性にあります。
例えば汗や皮脂、食べこぼしなどのたんぱく質は酸性の汚れですから、アルカリ性の洗剤で中和することで汚れを落とします。
この力を利用しているのが【弱アルカリ性】の粉末洗剤です。
では【中性】の洗剤は水と変わらないのか?というと、そんなことはありません。
液体洗剤の多くや、おしゃれ着洗いの中性洗剤は【界面活性剤】により汚れを落とします。
界面活性剤には「浸透作用」「乳化作用」「分散作用」という3つの働きがあり、それらが総合的に作用して汚れを落とします。
・水になじまないものを水になじませる
・水に混ざらない油を乳化して水に溶け込ませる
・混ざりあわずに弾くものを散らばせる
粉末洗剤の長所と短所
汚れ落ちは抜群
粉末洗剤は弱アルカリ性なので「汚れが良く落ちる」とご紹介しました。タオルや下着、体操服など汗や皮脂、油汚れなどには一番効果があります。
「汚れ落ち」と「繊維の傷み」の関係
弱アルカリ性の洗剤で厄介なのは繊維の傷みです。
キレイになっても色がくすんだり、変色したり、繊維が毛羽立ったりしては困ります。
そもそも弱アルカリ性の洗剤は動物性繊維(獣毛、羽毛、シルク、毛皮)などには使えません。
粉末洗剤と水温の関係
冬場冷たい水で洗濯をする際には、粉末洗剤がきちんと溶けずに残ってしまうことがあります。
洗濯機が室内にあり、お湯も使える環境に置かれていれば問題はないのですが、もしも外置きで水しか使えない環境で洗濯をするのであれば、一回分の粉末洗剤をぬるま湯で良く溶かしてから使用した方が良いでしょう。
液体洗剤の長所と短所
粉末洗剤より繊維に優しい?
中性洗剤は弱アルカリ性の洗剤に比べて繊維へのダメージが少ないという利点があります。
日常遣いの洗剤には一番適していると言えます。
液体洗剤には中性と弱アルカリ性、弱酸性がある!?
洗剤を買う時には裏面の「液性」を確認してください^^
液体洗剤はどれでも繊維に優しいとは言い切れないのです( ( ゚Д゚)えっ!?)
中性の洗剤は繊維を傷めずに界面活性剤で汚れを落とすとご紹介しましたが、液体洗剤の中には弱アルカリ性のものも弱酸性のものもあります。
おしゃれ着洗い洗剤の長所と短所
繊維に優しく動物性繊維も洗える
洗濯用の洗剤の中で、最も繊維に優しいのがおしゃれ着洗い用洗剤です。ウールやシルクなどの動物性繊維でも、水洗いOKのマークがついたものは、この洗剤で洗うことができます。
柔軟剤が含まれている商品もありますね。
汚れ落ちは。。。?
繊維に優しい分、どうしても汚れ落ちの力は少なくなります。
蛍光剤の有無とは?
ここまでは洗剤の液性についてご紹介してきましたが、洗剤を買ったり使ったりする際にもう一つ注目して欲しいことがあります。
それは「蛍光増白剤」です。
白さを際立たせるために、洗剤に蛍光増白剤を混ぜ、目に見えない紫外線を吸収して青い光に変換することで増白効果を得ています。
もともと白い繊維ならば蛍光増白剤でより白く見えますが、淡い色や生成りのものに使用すると、色がムラになって見えるため色合いを損ねます。
汚れの酷い部分に液体洗剤を直接つけて、他の洗濯物と一緒に洗うこともあるかと思います。
液体洗剤に蛍光増白剤が含まれているか、いないか、その色の衣類に使っても大丈夫か、よく確認してからお使いください^^
洗剤は使い分けが重要
洗濯洗剤は「どれが一番良いか」と考えるより「どれを使うか」と考えることが大切です。
ザブザブ、ゴシゴシ、白く白く!と思ったら粉末洗剤、最も日常的な良くも悪くも普通の洗濯物は液体洗剤、ニットのセーターやカーディガンで水洗いOKなものはおしゃれ着洗い洗剤、と上手に使い分けましょう。
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