ピケってどんな生地? どんな洋服に使われてる??
今回はオールシーズン大人気の「ピケ素材」について少しご紹介したいと思います。
聞き馴染みのない方も、ひょっとしたら一着はお持ちかも知れません。
ピケとは?
元々はフランス語の「pique(刺し子繍-さしこぬい-されたという意味)」から呼ばれるようになったそうですが、刺しゅうやキルティングではなく「浮出織(うきだしおり)」という技法で作られた布地を指します。
フランス原産の服地というと、何か高価できらびやかな印象を受けるのは私だけでしょうか(^_^;)
でも実際にはとても身近な素材です。
有名な「コットンピケ」
ピケ素材を使用した衣類で特に良く知られているのは「ポロシャツ」かもしれません。
表面を拡大してみると、ワッフルのような細かなデコボコがありますね。
これが浮き出し織りの特徴です。
縦や横方向に畝を織りだすことにより、表面に独特な表情を生み出していますね。
この写真では一般的なポロシャツ素材として縦横両方向の畝がありますが、「縦方向だけ」とか「斜めの畝」というものもあります。
綿だけじゃない「ピケ」
もっとも良く知られているのが「コットンピケ」と呼ばれる綿素材ですが、もちろん綿だけでなくウールやポリエステル製のピケもあります。
つるんとした平織よりもやや厚みが出ますから、ポロシャツだけでなくジャケットやボトムス、帽子の素材にも使用されています。
「ピケ」のこんなところがイイネ!
手触りは軟らかいのに適度なハリとふんわり感があり、体にぴったりとくっつかず快適です。
また柔らかなシルエットもできます。
用途に合わせて1年中つかわれますが、衣類として人気が高いのは春夏のシーズンでしょう。
無地でも生地表面に表情があるため物足りない感じは少ない上に、着合わせの面でとても重宝します。
また適度な風通しがあり真夏にも最適。
Tシャツで出かけるのはちょっと。。。
という場合にはピケ素材のカットソーやシャツなどでお出掛けしてみてはいかがでしょう^^
「ピケ」のお手入れ
この素材は表面の「畝」が特徴でもあり、それが良さでもありますが、摩擦にはあまり強くありません。
出っ張っている部分が擦れることで毛羽立ってしまうのですね。
毛玉になったりするのを防ぐためには、家庭で洗えるものでも必ず畳んで、ちょうど良い大きさの洗濯ネットにいれて洗濯してください。
手洗いすれば尚よし!
お気に入りの衣類は長持ちするように大切に扱って下さいね(^O^)/