日常使いに便利なフリース フリースの良さとお洗濯の注意点
寒くなってくると手放せないのがフリースですね。
インナーとしてもアウターとしても大活躍のフリースですが、そもそもフリースとは何でしょうか?
「Fleece」の本来の意味は「ヒツジ一頭から刈り取ったひとつながりの羊毛」を示す言葉でした。
それが次第に「ヒツジから刈り取ったようなモコモコした生地のこと」を指す意味へと変化し、いま私たちが便利に愛用しているポリエチレンテレフタラートを使った、起毛化繊生地のことを指すようになりました。
フリースの特徴
フリースはポリエステルの一種であるポリエチレンテレフタラートで作られた柔らかい起毛仕上げの生地で、軽いのに保温性が高く肌触りが良いことが特徴です。
また保温性が高い、速乾性がある、簡単に洗濯できる、手ごろな価格などの利点を持つ一方で、重ね着の組み合わせによっては静電気が起きやすい、洗濯や摩擦による毛玉ができやすいと言った短所もあります。
フリースの洗濯方法
弱点を知れば対策も練ることができるというもの。
フリースを家庭で洗濯するには、ちょっとしたポイントを押さえて、強みであるフリース独特の温かさとふんわり感を長持ちさせることもできます。
洗濯表示を確認する
フリースを洗濯する前に、まずは洗濯表示を確認しましょう。
手洗いなのか、洗濯機でもOKなのか、水の温度はどのくらいまでかなどをしっかりチェックしてください。
必ず洗濯ネットに入れる
洗濯機でフリースを洗う時には必ず洗濯ネットに入れます。
ゴミや糸くずなどがフリースのふわふわ繊維に絡みついたり、摩擦によって毛玉ができる原因を防ぐためです。
また洗濯ネットにフリースを入れる時には裏返しにして、畳んでから入れましょう。
酷い汚れがある時は汚れの部分が表に出るようにして畳みます。
洗濯ネットのサイズもポイントです。
フリースの型崩れを防ぐためには、畳んだフリースに対して「少しゆとりがある」程度の大きさか、「同じくらいのサイズ」を選びましょう。
大き過ぎる洗濯ネットに入れて洗うと、フリースが動いて却って型崩れや毛玉の原因になることもあります。
おしゃれ着用洗剤で洗う
フリースを畳んで程よい大きさの洗濯ネットに入れたら、おしゃれ着洗い用洗剤を使って洗います。
おしゃれ着用の中性洗剤はデリケートな衣類を優しく洗いながら汚れを落とすのが特徴です。
また洗濯機の中での摩擦を防ぐ効果もあり、フリースの毛玉対策にもなります。
洗濯機はドライモードで
おしゃれ着用の洗剤を投入したら、洗濯機はドライモードにセットしましょう。
フリースはふんわりした感触がある反面、摩擦に弱く毛玉ができやすい性質も併せ持っていますので、洗濯機による摩擦を減らすことが大切なのです。
また洗濯する時は他の洗濯物とは別に洗うようにしましょう。
ジーンズのような硬い生地や、タオルのようにケバが立つものと一緒には洗わないでくださいね。
十分に濯ぐ
フリースの細い繊維に洗剤分を残さないために、洗濯機の場合でも手洗いの時でも、良く濯ぎます。
繊維に洗剤分が残っていると洗剤と皮脂が混ざって、乾かした後でも変色したりシミになったりする原因となることがあります。
また種類によってはフリースの機能が低下して、十分に良さを発揮できないこともあるため濯ぎはしっかり行いましょう。
干す時は陰干しで
軽く脱水をかけたら形を整えて、風通しの良い場所で陰干しをします。
肩の部分がずれないようなハンガーか、平干し用ネットも便利です。
良く乾かしますが、衣類の乾燥機は避けた方が良いでしょう。
ブラシをかけてふわふわに
フリースが良く乾いたら、最後にブラシで表面を整えましょう。
ブラッシングするだけで風合いが格段に良くなります。
生地が傷まないように優しくブラシをかけてくださいね。
さあ温かくふわふわに蘇ったフリースを着て、寒い季節も楽しく過ごしましょう(^O^)/