ダウンウェアをふわふわにする方法
3月に入ってもまだまだ寒い日が続いていますね。
今年は特に寒いような気がします(+_+)
外出にはダウンウェアが手放せません。暖かくて軽くて、あのふわふわ感は冬の必需品です。
ところで皆さんのダウンウェアは
「前ほど暖かくなくなった気がする…?」
「何だか薄くて重くなってきたかも…?」
と感じてきたことはありませんか?
どうしてダウンウェアは暖かいの?
そもそも何故ダウンは暖かいのか?という点を考えてみましょう。
最強の断熱材とは?
冬の冷たい外気を遮断するために必要なものはなんでしょう?
鉄?段ボール?
いやいや、鉄を断熱着にしていたら、町中に甲冑を着込んだ人たちがあふれて大変ですね(^_^;)
断熱効果をあらわすには「熱伝導率」という数値で示します。熱が伝わりにくいものほど、外気を遮断すると考えるわけです。
因みに主な物質や繊維の熱伝導率は以下の通り(単位W/m・K)
鉄 | 83.5 |
木材 | 0.15~0.25 |
綿 | 0.54 |
羊毛 | 0.37 |
空気 | 0.0241 |
この表では「数値の高いものほど熱伝導が良い=外気温を遮断できない」ことを示しています。
空気は桁外れに熱が伝わらないですね!
空気を抱え込むダウン
私たちの身の回りにある防寒具のほとんどは、「空気」の力で断熱する構造のものがほとんどです。
この空気を断熱材に利用しているのがダウンです。
ダウンとは、水鳥の胸元に生えている放射状の細かい羽毛のことをいいます。
とても細くて軽くてふわふわした羽毛です。
羽毛の間にはたくさんの空気が抱え込まれています。これがあるから水鳥達は冬でも冷たい水の上で体温を保っていられるのです。
ダウンウェアが温かくなくなるとき?!
ダウンがたくさんの空気を抱え込んでいるから暖かい防寒着になるという所まで分かりましたね。
では何故「最近温かさが減ってきたな」と感じるのかというと、そこにもやはり空気の存在が隠されています。
ダウンの特徴
たくさんの空気を抱え込むことができるダウンは、保温・保湿性に優れているうえに、汗を放出するという特徴があります。
更に弾性(しなやかさ)にも富んでいるので、コンパクトに畳んでも広げるとふんわりと元に戻ります。
ところが!
こんなに素晴らしいダウンの特長を失ってしまうことがあるのです( ゚Д゚)
ダウンのメンテナンスの鍵
最近では家庭で洗えるダウンウェアも良く見かけるようになりました。
しかし注意が必要です。
元々ダウンは水鳥の羽毛ですから、適度な油分でコーティングされています。この適度な油分がしなやかさ、弾性を保っているのです。
ご家庭でダウンを洗濯をされる場合にありがちなミスが2つあります。
①洗いすぎて羽毛の油分をなくしてしまう。
②羽毛が偏ってしまい、ほぐそうとして羽毛をちぎってしまう。
これではふんわりとなりません(T_T)
ダウンをクリーニングするプロの技術
羽毛と羽毛の間に汚れが付いて、べとーっとしてしまうと空気が入れません=温かくありません。
しかし羽毛自体の油分を必要以上に落とすのも良くありません。
汚れを落とす技術
プロがダウンウェアをクリーニングする時には、ダウンウェザーのことも、表地のことも、裏地のことも考えて洗います。これはなかなかご家庭では出来ないことでしょう。
それぞれに合った薬剤や洗剤を使い分けています。
乾かす技術
クリーニング店には大型の乾燥機があります。
洗濯したダウンをふっくらと乾燥させるには、乾燥機の熱量と風量が必要です。これも家庭用との違いです。
ダウンウェアの汚れをしっかり落とし、ふくらみを復元するには、相応の知識と技術をもったプロにお任せください。
一番良いクリーニング方法を判断できる「クリーニング師」のいる当店なら、大切な衣類が長持ちするようなケアを行っております。
お洗濯の疑問やご不明なことがあれば、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください(^O^)/