「除菌・消臭スプレー」だけで本当に「臭い」って落ちるの?
除菌・消臭スプレーは便利で人気だけど…
シュッとするだけで一時的に臭いがとれ、衣類などがきれいになるように感じてしまう「消臭スプレー」。
洗う手間が省けるということで、その手軽さが理由で人気を増しているようです。
実は「臭い」と「汚れ」の大切な関係を間違えてとらえてしまう、大きな落とし穴がここにあることをご存知ですか?
大切な衣類を正しく守るため、その「大きな落とし穴」について少しお話ししたいと思います。
除菌・消臭スプレーで洗った気分になっていませんか?
人が洗濯をする理由として、衣類などの「臭い」を排除する願望の強さもその大きな理由のひとつだと言われています。
そのような人間の欲求を満たしている商品が、衣服にも使用することが可能な「除菌・消臭スプレー」と呼ばれるものです。
不快な臭いのする衣服に消臭スプレーを噴きかけて、臭いをその瞬間だけ消してしまうことにより不快感を一時的に排除する。
臭いが消え気分が良くなったところで、「キレイになった~!」という心理が働きやすくなるカラクリです。
「臭い成分」と「汚れ成分」を混同してはいけない!
汚れた衣服からイヤな臭いが発生するのは、臭いの基となる「細菌」が増殖しているからです。
その「細菌を退治すれば臭いが減る!」というシンプルな発想のもとに考案されたのが「除菌・消臭スプレー」。
これにより、悪臭を作る細菌の増殖を防ぐわけですが、 臭いの本質的な原因である「汚れ成分」の除去に至るわけではありません。
「汚れ成分」が残ったままの状態で、いくら除菌・消臭スプレーを吹きかけ続けたとしても、汚れは付着し続けており不衛生なまま!
表面をコーティングして臭いなどを包んでいるだけなんです。
大切な衣類は「洗濯・クリーニング」で安全・衛生的に守りましょう
除菌・消臭スプレーは、あくまで「一時的に臭いを消す方法」で、「汚れを消す方法」ではありません。
汚れたものは「洗濯・クリーニング」が基本です。
とてもわかりやすい動画がありますので、一度ご覧くださいね。