マイクロファイバーってどういうもの?
布巾やモップ、スポーツウェアや毛布などに使われている「マイクロファイバー」という素材、よく耳にしますよね。
ご家庭で使われている方も多いでしょう。
薄手のマイクロファイバークロスは眼鏡用、厚手のマイクロファイバータオルは車磨き用、などと使い分けているかもしれません。
ところでこの「マイクロファイバー」とはどういうものなのでしょうか?
マイクロファイバーとは何??
マイクロファイバーとは、主にポリエステルやナイロンなどを原料にして作られる合成繊維です。
1本の繊維はとても細く、髪の毛の100分の1ほどです。
この大変細い繊維をパイル状にしたり平織りにしたりと加工して織布にしたものの名称です。
マイクロファイバーは柔らかい
先ほどご紹介した通りマイクロファイバーは大変細く、そのため肌触りが柔らかです。
更に軽量なのでスポーツウェアや肌着なども作られていますね。
マイクロファイバーは水を吸う
マイクロファイバー繊維はその細い1本1本が独特な形をしています。
通常の繊維の断面が丸に近いのに対して、マイクロファイバーは三角や星形を組み合わせたような複雑な形状です。
繊維の中心に向かって何本も切り込みが入っているその隙間こそが高い吸水性の訳でもあります。
なんと生地の重さの7倍もの水分を吸収することができるのです。
これは綿よりも吸水性が高いと言えます。
そして乾きが早いのも嬉しいですね。
マイクロファイバーは汚れを落とす
1本の繊維にたくさんの隙間があるマイクロファイバーは、水を吸うだけでなく、汚れや雑菌も落としてくれます。
繊維のすき間に拭き取りたい汚れをしっかりと絡め取るイメージですね。
台布巾や眼鏡ふき、モップや車磨きの仕上用タオルなどに使われているのも納得です。
マイクロファイバーのメリットをまとめると
・吸水性が高い
・保温性が高い
・直ぐに乾く
・軽い
・染色したときの発色が良い
・洗濯機で手軽に洗える
・ほつれにくい
素晴らしいですね。
実に理想的な繊維のようにも思えます。
マイクロファイバーの難点
マイクロファイバーの良い点をいくつかご紹介しましたが、少しだけ注意が必要な点もあります。
皮膚を傷つける?!
マイクロファイバーの繊維は1本1本に切り込みがあるとご紹介しました。
この切込みの”角”は、かなり鋭利な形をしています。
硬いものを拭いたりこすったりする分には問題ありませんが、柔らかいものや肌、髪の毛などには気をつけてください。
例えば赤ちゃんの柔らかい肌は大人よりも表皮が薄く、マイクロファイバーのタオルなどで擦ると、赤くなってしまうことがあります。
ふわふわと柔らかいタオルだからきっと赤ちゃんも喜んでくれるだろう、と思ったら逆に肌に悪かった。。。ということが起こり得ます(T_T)
大人でもマイクロファイバーのタオルで髪をごしごし拭くと、髪の毛の表面のキューティクルが傷み、パサついた髪になってしまうことがあるので要注意です。
また台所でも水気を良く吸い取るから、と思って大切な漆塗りのお椀を擦ったら傷が付いた。。。ということもあります。
軟らかいものに対してや肌の弱い方は気をつけてくださいね。
熱や直射日光に弱い
合成繊維の弱点は「高温」です。
キッチン周りを掃除したマイクロファイバーの布巾を煮沸消毒で清潔に。。。ということは出来ません。
洗濯機で洗って、そのまま乾燥機で乾かすというのもやめた方がいいでしょう。
直射日光にも弱いので日当たりの良い場所に干したり、放置したりするのも生地を傷めることになります。
アイロンも、もちろん高温でかけてはいけません。
火の周りでは使わない
一番気をつけていただきたいのは「火に近づけない」ということです。
合成繊維は熱に弱いので火に近づけると溶けたり、火が移ったりして大変危険です。
台所で使用する時には特に注意してくださいね。
これからも生活やお洗濯の知恵など、お役に立てる情報をご紹介して行きたいと思います。
疑問やご不明なことがあれば、山口県岩国市の【さくらクリーニング】にご相談ください(^O^)/