粉末洗剤・液体洗剤、それぞれの長所はどんなこと?
毎日のお洗濯に欠かせない洗濯洗剤ですが、皆さんは使い分けていますか?
今回は一般的に手に入る洗濯洗剤について、それぞれの長所などをまとめてみました。
洗濯洗剤の種類と特徴
ドラックストアやホームセンターなどに販売されている洗濯洗剤って、たくさん種類がありますよね。
どれがいいのか分からなくて。。。という声もよく聞かれます。
大まかに分類してみましたので参考にしてみてくださいね。
粉末洗剤
粉末洗剤には、合成洗剤とせっけん洗剤の2種類があり、原料などが異なります。
合成洗剤は石油や天然油脂などを合成して作られているものを指し、香りのバリエーションも多く、価格も手頃です。
せっけん洗剤は植物由来の天然油脂などで作られており、肌にやさしく汚れがよく落ちます。赤ちゃんの洗濯物にも使えますが、やや高価な印象です。
いずれも弱アルカリ性のものが多いようです。
なぜ弱アルカリ性なのかと言うと、皮脂や食べこぼし汚れなどは酸性です。これらをしっかり落とすにはアルカリ成分の洗剤が適しているという訳です。
ですのでメリットとしては洗浄力に優れている点、コストパフォーマンスに優れている点が挙げられますね。
デメリットとしては水温が低いと溶けにくく、洗濯物や洗濯機内部に溶け残り、カビなどトラブルの原因となることがあるためしっかり濯ぐ必要があることです。
液体洗剤
液体洗剤には中性タイプと弱アルカリ性タイプのがあります。
弱アルカリ性でも実際には水に溶かすとほぼ中性に薄まりますので、粉末洗剤ほどの弱アルカリ性濃度は期待できません。
そのため汚れ落ちは粉末洗剤に比べるとやや弱いと言えますが、その分繊維には優しいとも言えます。
しかし液体洗剤のメリットは水に溶けやすいので濯ぎ残りが少ない点、直接汚れの強い部分に塗って他のものと一緒に洗える点などがあり、扱いやすいです。
またキャッチコピーなどに「濯ぎ1回でOK」など書かれているものもありますから、忙しい朝には時短洗濯という使い方が出来ます。
価格は粉末洗剤に比べるとやや高め、という感じでしょうか。
ジェルボール
ここ4~5年ほどの短期間にシェアを拡大してきたのがジェルボールですね。
ジェルボールは水に溶けるフィルムの中に液状の洗剤が入っています。
一般的なボトルに入っている液体洗剤との違いは、泡立ちを良くする成分が入っていることと1回分ずつ包装されて、漂白機能や柔軟剤機能を持つ液体も付加されている点でしょう。
ドラム型の洗濯機でもタテ型の洗濯機でもポンと1つ入れるだけという手軽さも人気が出てきた理由かもしれません。
手軽なのに洗浄力が高く、計量の必要もなく、濯ぎも1回でOK、衣類・洗濯機ともに抗菌抗カビの効果が期待できる、とメリットばかりのように聞こえますが、デメリットもいくつかあります。
現在販売されているジェルボールは蛍光漂白剤が入っているため、白物はより白く仕上げてくれるという効果が期待できるものの、生成りや自然の色合いを生かした繊維には不向きです。
また洗剤が詰められているフィルムは水に溶けやすく、高温にも弱いため、濡れた手で触ったり気温の高くなるところ(35度以上)に保管することは避けましょう。
それと気になるのが「洗濯物がたくさんあるんだけれど、ジェルボールは2個入れた方がいいの?」という問題。
ジェルボールは「水量が65L以下、洗濯物量が6.0kg以下の洗濯に対して1粒使用するのが適量」とされていますから、余分に入れないようにしましょうね。
洗濯で大切なこととは?
余分に入れない!良く濯ぐ!
それぞれの洗剤には特徴があります。
得意分野とそうでない分野があるのです。
例えば液体洗剤は水に溶かしやすいので濯ぎも楽ですが、汚れ落ちは粉末洗剤に比べるとやや弱いです。
だからと言って「液体洗剤を通常の倍入れたらもっとキレイになるのでは?」というのは間違いです。
かえって濯ぎが良くできずに繊維の中に洗剤が残ってしまい、生地を傷めたり変色・カビの原因になることもあります。
何より肌に悪いです。
洗剤の使用量は必ず注意書きをよく読んで、指定の量を使いましょう。
洗剤の使い分け
「いつもは忙しいから液体洗剤で濯ぎは1回で洗っている」という方も、お休みの日や少し時間に余裕がある時には浸け置き洗いや粉末洗剤でたっぷりの濯ぎをする
夏場は汗皮脂汚れがが多いので粉末洗剤を中心に使う
梅雨時や部屋干ししか出来ない場合にはジェルボールの抗菌部屋干し用を使ってみる
など時間や季節によって使い分けるのもいいでしょう。
しっかり洗濯をしてすっきり快適な毎日を過ごしましょうね(^O^)/