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防災バッグとアイテム~災害に対する備えを考える~

今年も台風や豪雨が全国的に猛威を振るっておりますが、皆さんの地域は大丈夫でしょうか?

 

豪雨による河川の氾濫や土砂災害も怖いですが、突然発生する大地震も本当に怖いですね。
2016年4月に起きた熊本の震災もまだ記憶に新しいです。

 

日本は地震の多い国です。この50年の間だけで、マグニチュード7クラスの大きな地震は、26回も起きたそうです。
いつどこで大きい地震が来てもおかしくないとも言われています。

 

皆さんは防災グッズを用意していますか?
いざという時の為に、こちらを参考にしていただき「防災グッズ」と「備蓄品」を見直してみませんか?

 

地震に対する備え、できていますか?

初めに、非常時に起こりうる危険なことを予防してみましょう。

 

家具の置き方を工夫する

大きな地震が発生したら「家具は必ず倒れるもの」と考えて、転倒防止対策を講じておく必要があります。

 

タンス
床側をストッパーなどで固定し、天井側はポール式器具で固定する

 

食器棚
L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸には地震の衝撃で開かないような金具を付ける。(食器棚から皿やコップが降ってきて割れ、怪我をすることが多いとのこと)

 

本棚
L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、重い本は下の段に。

 

テレビ
粘着マットを敷いて転倒を防ぐとともに、テレビボードや壁などに固定する

 

窓ガラス
飛散防止フィルムを張る。

 

地震!まずは身を守ろう

いつ、どこにいる時発生するか分からないのが地震ですが、気象庁の「緊急地震速報」が知らせてくれます。

 

皆さんも携帯電話から、通常のアラートや着信音ではない「緊急音」を聞いたことがあるかも知れません。
緊急地震速報を見聞きしてから強い揺れが来るまで、数秒から数十秒のわずかな時間しかありません。すぐに周りの人に地震が来ることを知らせ、あわてずに身の安全を確保するようにしましょう。

 

家の中では
座布団やクッションなどで頭を保護し、大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れます。
あわてて外へ飛び出さず、火を使っていたら速やかに止めます。

 

街にいるときは
ブロック塀や自動販売機など、倒れてきそうなものや、看板、割れた窓ガラスの破片が落下する可能性のある、建物の周囲から急いで離れます

 

自動車を運転中のときは
ハザードランプを点灯させながら徐行し、周りの車に注意を促しつつ、周囲の状況を確認して道路左側に停車させます。
エンジンを止め揺れが収まるまで車内で待ち、揺れが収まったら、ドアをロックせずキーをつけたまま車外に出て、安全な場所へ避難します。

 

津波警報・津波注意報が出たときは

海岸近くにいるときに、強い揺れを感じたり、津波警報・津波注意報を聞いたりしたときはすぐにその場所から離れ、高台などに避難しましょう。「津波避難場所」マークや「津波避難ビル」マークを目印に、ただちに避難してください。

 

また、津波は、河口から川の流れに沿って上流側にも追いかけてきます。川の近くにいるときは、流れに対して直角方向に素早く避難しましょう。

 

避難する際の備え

大きな地震が起きた直後、避難する際に役に立つ「非常用持出バッグ」と、ライフラインが止まった時の為に「備蓄しておくもの」を分けて考えてみましょう。

 

非常用持出バッグとは?

自宅が被災したときは、安全な場所に移動し避難生活を送ることになります。
非常時に持ち出すべきものをあらかじめ詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしたバッグのことをいいます。

 

避難する際には、両手が使える状態で動くのが一番安全ですので、リュックサック型のバッグが良いでしょう。

 

非常用持出バッグに入れておきたい物

実際にどのようなものを非常持出バッグに入れておけばよいでしょうか?

 

飲料水
水は必要です。飲み水としても勿論ですが、万が一けが(切り傷や擦り傷)をした時にも患部を洗うことができます。

 

非常食
火を使わずに食べられる缶詰や、持ち運びが楽なビスケット、レトルトのおかゆなどが入手しやすく、賞味期限も長いのでお勧めです。
最近は缶詰も種類が豊富です。缶に入った柔らかいパンや、炊き込みご飯などもありますね。
アルファ米という、水かお湯を注ぐだけで食べられるご飯もあります。これは軽くて良さそうです。

 

貴重品
現金、健康保険証、運転免許証など

 

救急用品、衛生用品
絆創膏、包帯、消毒液、常備薬、女性の生理用品、子供の紙おむつなど

 

マスク、軍手
倒壊した家屋や、壊れた看板など、素手で触ると危険なものがたくさんあります。
実際に被災された方々のご意見では、マスクと軍手はあると便利なものだそうです。

 

懐中電灯と予備電池
停電することも想定しておきましょう。

 

携帯ラジオと予備電池
被災して避難する時にも、常に正しい情報は必要です。

 

携帯電話と予備バッテリー
地震などの災害が発生してすぐには、電話が通じなくなることもあります。しかし最近のスマートフォンをはじめとする携帯電話には便利なアプリもたくさんあります。
懐中電灯の替わりになったり、ラジオの替わり、テレビにもなります。大切な情報ツールです。
バッテリーが切れてしまわないよう、携帯電話のバッテリーチャージの方法は多い方がいいですね。
懐中電灯と、ラジオと、手動の(手回し発電!)携帯電話チャージャーが一体になった便利グッズは優秀です^^

 

タオル、ティッシュ

 

使い捨てカイロ

 

ウェットティッシュ
「断水のとき手を洗う代わりに」「お風呂に入れないとき体を拭く」など色々な用途で便利です。

 

雨合羽
雨の対策は傘より雨合羽の方が良いです。
避難する際に両手が使える状態の方が安全だからです。
ポンチョ式の雨合羽なら、バッグを背負った上から着られますね。

 

防寒・保温シート(サバイバルシート)
凄く薄いのに冷たい風や直射日光も防げるマルチシートです。 軽量・コンパクトで持ち運びに便利。 身体を保温することができます。

 

ビニール袋

ビニール袋は手袋の替わりにも、水を運ぶタンクの替わりにも、携帯電話の防水カバーの替わりにもなり重宝ですので、必ず用意してください。

携帯用トイレ
最近では100円ショップなどでも見かけます。
折りたたんであるのでガサばりません。いくつかバッグに入れておきましょう。

 

これ以外にもメガネや地図など、ご自分で必要だと思われるものをまとめて、いつでも持ち出せる場所に置いておきます。

 

非常事態が発生して、避難所に最低限必要な水や食料といった支援物資が届くまで、凡そ2~3日かかるのだそうです。それまで何とか凌げるだけの物があることが理想です。
しかし荷物が重くなりすぎると、緊急時の足かせにもなりかねないので気を付けたいところです。

 

非常持出バッグは自宅だけでなく、お勤めされている方は職場にも歩きやすい靴と一緒に、一つ置いておかれると良いでしょう。

 

備蓄品とは?

有事の際、自宅で退避できる場合に、ライフラインがストップしても数日~1週間ぐらい生活できるように必要なものを準備しておくことをいいます。

 

災害が起きてすぐにスーパーマーケットやコンビニに行ったところで、お店も被災しています。
東日本大震災の時には、水や食料だけでなく、トイレットペーパーや自転車まで、あらゆるものが売切れになり、お店が開いていても買えるものは殆ど残っていなかったそうです。

 

いつ起きるか分からない災害に、予め備えておかなければならないのです。
ガス、水道、電気が止まるということを想定して準備します。(因みにたいていの場合、インフラの復旧は、①電気、②水道、③ガスの順番に使えるようになるらしいです)

 

以下は非常持出バッグ以外のもので、あれば役に立つものです。

 

非常持出バッグよりも多くの水がストックしておけますね。どの位の量を備蓄しておけばいいのか、目安としては
・3L×3日×人数分
充分ではありませんが、必要最低限の量です。

 

ポリタンク、折り畳みタンク
給水車が来てくれた時には水を運ぶ容器も必要になります。

 

明かりになるもの
電池式の電灯があると役に立ちます。
ロウソクを使用する時は、余震にくれぐれもご注意ください。

 

カセットコンロとガスボンベ
プロパンガスを使っているご家庭には不要かもしれません。
都市ガス利用のご家庭では、ガスの復旧までカセットコンロがあると便利です。

 

IH卓上調理器
電気はインフラの中で最も早く復旧することが多いので、電気の調理器があると良いでしょう。

 

食品用ラップ
水が使えないときに、お皿やお椀にラップをかけて食品を盛り付けると、お皿を洗わなくて済むので水の節約になります。
その他にも包帯として使ったり、ガラス窓が割れてしまった所を取り急ぎふさいだり、大変重宝したという話です。

 

非常食と水の点検、してますか?

不測の事態に備えて備蓄してある水や食料も、賞味期限が切れていたら意味がありません。

 

ミネラルウォーター2Lサイズの賞味期限は2年程です。缶詰やレトルト食品の多くは1年~2年程。
そこで、非常食への意識を日常から失わない為にも、ローリングストック法と呼ばれる非常食の保存方法をおすすめします。非常食を古いものから日常的に食べ、食べた分を新しく補充するという方法です。
こうすることによって、いざという時に保存食の賞味期限切れを防ぐことができます。

 

ご家族とも良く話し合っておきましょう

家族がそれぞれ別々の場所にいるときに、災害が発生したときには、お互いの安否を確認できるように、日頃から安否確認の方法や集合場所などを家族で話し合っておきましょう。

 

家族みんなが携帯電話を持っている場合でも、災害時は回線がつながりにくくなるため、連絡がとれない場合があります。
安否確認には「災害用伝言ダイヤル(171)」、携帯電話のインターネットサービスを利用した「災害用伝言板」などのサービスが利用できます。

 

災害用伝言ダイヤルは局番なしの「171」
大災害発生時に、被災地内の電話番号に限り利用が可能です。
一般加入電話や公衆電話から、局番なしの「171」に電話を掛けると伝言を録音することができます。
被災者の安否を確認したい人が、全国どこからでもこの伝言を聞くことができるサービスです。

 

災害用伝言板
携帯電話のインターネットサービスを活用し、被災地域の方が自らの安否を文字情報によって登録することができるサービスです。
大災害発生時には、携帯電話各社のポータルサイトのトップメニューに「災害用伝言板」へのリンクが表示されます。登録された伝言は、各社の携帯電話やパソコンなどで、電話番号をもとに検索することで閲覧することができます。

 

身の回りの情報を確認してみる

大きな災害が起こる前に、普段から災害に対する情報に意識を向けてみましょう。

 

インターネットで

災害対策に関する情報は色々ありますね。
首相官邸のウェブサイトや、消防署のサイト、民間の防災関連情報なども目を通しておいて損はないです。

 

携帯電話で

日頃から必要な電話番号を短縮ダイヤル登録して置いたり、スマートフォンであれば災害時に役立つアプリなどを入手しておきましょう。

 

お住まいのエリアの情報

役所や消防署から災害対策の小冊子やハザードマップをもらっていたら、目につくところに置いて、時々読み返してみましょう。

 

近所の人と

お住まいのエリアの人達と助け合うことも必要です。
非常用の給水所や緊急避難所はどこなのか、そこに行くまでの道は安全か、ご家族だけでなくご近所の方とも話してみてください。

 

町会のおじさんや消防団のお兄さんは「どこに行くべきか」を親切に教えてくれると思いますよ^^

 

今回は災害対策の心得をいくつかご紹介しました。

 

もちろん何事もなければ一番良いのですが、対策は「備えあれば憂いなし」です。
今一度起こりうる災害に関して考え、できることから備えをしておきましょう。

 

もしも大きな災害が起きても、落ち着いて知識と知恵と判断力をもって、間違えた情報に先導されないよう行動してください。

 

皆さんが安全に、健康にすごせますように!

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